本人のコメント
今から10数年前、まだ雪が深く川面も開けきらない3月初旬。ローカル雑誌の情報に目がとまった。『アメマスあがりだす。』・・・菊「おいおい・・アメマス釣れてるみたいだぞ。」・・・鈴「どこよどこよ!」・・(食いついた)菊「釧路川の下流域らしい・・」・・・鈴「行くか?!!」・・(ヒットした)菊「段取りしましょう」・・・いつものやり取り。こうして釧路の道程に詳しい管理人の実弟・清さんを強引にお誘いし3名の釧路遠征が決定。日が昇る頃、釧路川に到着。天候晴れ気温2℃、ポイントを探しながら堤防を進む。ルアーマン発見!車を止め様子を見ていると、お魚ちゃんがヒットしている。すぐさま車を降りてリサーチ。私「ワーアメマスダー釣れるんですねー」・・ルアーマン「えーぼちぼち」・・私「お魚綺麗ですねーどんな感じで釣ってるんですか?」・・ルアーマン「やっぱりこの時期ボトムをスローに・・・何処から来たんですか?」・・私「紋別・オホーツク紋別です。」・・ルアーマン「え! そんな遠くから・・アメマス釣りに・・頑張ってください釣れますよ!」・・私「そうですか ありがとうございます」・・ルアーマンの下流に入ることを了解してもらいいざ出陣!菊「おいおい ボトム てどこだ?」・・清「ボトムて・・底のことでしょう。」・・・菊・鈴「あーそうか・・底ねーそこんとがだいじねー・・・うん・うん」 フライボックスの中から1番大きい・1番重いフライをさがす。有りましたありました。♯6 6Xロングに巻かれた真っ黒いヒゲナガラーバ。ティペトに結び釣り開始。1時間ぐらい経過した時、時折強い横からの風にフライがあおられ顔の辺りをかすめる。「おー危ない 危ない」 独り言をつぶやきながらシュート。『ピシ』何かが左ほほに当たった。フライを始めて10年、何と自分をヒットしたみたい。自分では状況が良く分からず仲間のところに・・菊「顔に何か居る??」2人「・・・・・」・・2人の表情がにわかに険しくなり困惑した表情に、鈴・(やさしく)「痛くないのか?」・・ 菊(あっけらかん)「何が・・全然痛くない・・どうなってる?」・・2人の表情が一変、目を丸くし、まじまじと自分を見る。菊(真剣)「どうなってる??」・・その問いに答えず腹を抱えて涙を流しながら笑い出した。何か訴えている様だけれど全然自分には何を言っているのか分からない。菊「あんたたち笑いすぎだって!どうなっているのか教えて!!」、笑いをどうにかこらえながら2人「ヒゲナガ 顔の一部になっているぞーアハハ」。ティペトを切ってもらいフックを外そうと、鼻が移動するのではと思うくらい引っ張るが外れず、自力でフックを外すことを断念。2人の進言で車に戻り病院に行く事に。2人には釧路まで遠征にきて病院に付き合せ『スマナイ』と思っている。 が、この2人自分がフックを引っ張っている時・車に戻っている時も顔に付いているヒゲナガをみては笑っていた。菊(怒)『プンプン』。車に戻りルームミラーで自分の左ほほを見た。見た瞬間自分も思わずふきだしてしまい、車中大爆笑3人とも「アハハ イヒヒ ガハハ 顔に 顔に ヒゲナガ 黒い 大きい ガハハアハハ」涙を流し息が出来ないほど笑ってしまった。自分のことですけど今思い出しても笑いがこみ上げてくる。鈴「こんなに、笑ったの久々だなー 菊氏は何かやってくれる期待を裏切らない!アハハ」こんな会話をしながら病院を探す途中、何かを期待しながらガソリンスタンドによる。「満タンですかー」・「満タン現金でー」GSガールのガラス拭きサービス。運転席側から徐々に自分の座っている助手席側に移動、リズム良く動いていた手が一瞬止まる。自分の左ほほを凝視しているのが良く分かる。手早く中途半端に足早に去っていってしまいました。『何か見てはならない物を見てしまった。』GSを離れてからその時の表情が非常に悪趣味ですが、これまた大爆笑でした。(GSのオネーチャンごめんなさい。)ほどなく当番(休日のため)病院を見つけフックを外してもらいました。(この病院、顔に釣り針を刺して困ってくる人、年に数人来るそうです。ラッキーだった?のでしょうか) 皆さん強風時、くれぐれもフックにはご用心あれ!! |
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